乳がんQ&A・院長コラム
闘う洋裁ママさん物語(第4回)
2010/10/08(金)
ひっさしぶりのアップリケさん・近況報告です。厳しく、辛かった術後補助化学療法を無事に終えられて、昨年9月末から約5年間続く内分泌療法をまじめに!継続中です。この内服薬は主に全身の脂肪細胞に存在するアロマターゼという酵素の働きを邪魔する薬剤で、朝食後に一粒内服するだけです。腎臓の頭側に乗っかった副腎という種々のホルモンを分泌する臓器がありますが、この副腎から女性も男性ホルモンが作られて血液の中に出て来ます。この男性ホルモンを乳癌発生の原因物質であるエストロゲンという女性ホルモンに変化させるのがアロマターゼです。よって、このアロマターゼの働きを邪魔して乳癌の餌を絶つことで(戦国時代の兵糧攻め)、憎き!乳癌を死滅させ、再発や新しい乳癌の発生を抑制するのです。この補助内分泌療法は長期処方が可能ですので、人気者のアップリケさんがむらたクリニックへ登場?されるのは、寂しいことに一月に一回だけです。化学療法ですっかり抜け落ちた髪の毛も、今は以前に増してふさふさです。くせっ毛で跳ねるからって、ヘアピンで押さえつけておられます。本来、天然パーマらしく、
「パーマ代がかからなくて助かるわ〜」って(笑)。

このお薬を飲み続けると血液中の女性ホルモンが男性よりも少なくなります。で、心配されたアップリケさん、真顔で「男の人みたいに毛むくじゃらになったり、胸毛が生えたり、声が男っぽくなったりしたら大変」と。ご心配なさるのもごもっともですが、男性ホルモンを補うのではありませんから男性化することはありませ〜ん。
アップリケさんは彼女にとって元気の源である還元水を、今も毎日、4リッターぐらい飲まれているとのこと。現代医学は‘エビデンス’という臨床試験で確証された治療法しか許されないのですが、アップリケさんだけはアロマターゼ阻害剤が効いているのではなく、大量の還元水が乳癌を水攻め?にして溺死させているようです。先日の術後1年目の定期検査もまったく異常なしでしたし…。アップリケさんと接していると、医学博士である主治医も「エビデンスってなんだ〜???」って、疑問を感じずにはいられないのでした〜。ちなみに主治医もアップリケさんから還元水のお裾分けをいただいている事実が…。主治医は「これで男性乳癌にはかからないな〜」って、ほくそ笑んでます(エビデンスはありません!)。
毎日、朝一粒のお薬と大量の還元水を飲み続け、せっせと洋裁に精を出すアップリケさんは永遠です〜。むらたクリニック・スタッフ一同と共に皆様も見守ってあげてくださいね、エビデンスを超越したアップリケさんを!
闘う洋裁ママさん物語(第4回)
2010/10/08(金)
お久〜しぶり!の感を否めない、アップリケさんの登場です。文責を担っている副院長、昨年9月の開業当初は患者様もまばらでノ〜ンビリモードだったので、アップリケさんレポートもさらっと書けていたのですが、一年を過ぎるとさすがに!公私共に?御多忙となり、ついつい執筆活動が後回しになってしまい、3ヶ月ぶりの御報告となりました。〜切腹っ!〜(はい、パクリです)。
今日もたくさんの洋服に囲まれて、傍らに置いた還元水をどんどん口に運びながら(だから、おしっこもすごい!)、鼻歌まじりで洋裁に精を出しておられます。3週に1回の術後補助化学療法も笑顔を絶やすことなく、しっかりと終えられました。心配した吐き気もケン・チキ(ケンタ?)の食べ過ぎと還元水の飲み過ぎによる嘔吐のみでしたし、最も怖い骨髄抑制による発熱性好中球減少症が認められましたが翌日には解熱されましたし、ほぼ満点の経過でした。脱毛は見事に!襲ってきましたが、主治医を含め当院スタッフにも暗い表情一つ見せないどころか、そのおおらかさに我々の方が癒された感がありました。
『先生、髪の毛が抜けたから、お寺で木魚を叩くバイトをやらせてもらおうと頼んだけど、ダメッ!て断られました〜』とか、
『少しずつ生えてくる髪は、新しいから真っ黒になるかと思ったら元の白髪まじりでガッカリ〜』ですって。なんと邪気のない、自然なスタイル!
乳癌と闘う女性は、みなさん、いろんな意味でお強いし、たのもしいのですが、アップリケさんみたいな優しい力強さもあるのですね〜。主治医“医師になって二十年の間に多くの患者さんに接してきたけど、アップリケさんのようにナチュラルな女性に出会ったのは初めてだな〜”と、感心することしきり。

術後補助化学療法が無事に終了しましたが、これで終わりではありません。アップリケさんのように内分泌治療の適応がある方は、これから約5年間、内服薬を飲んでいただきます。アップリケさんの乳癌は女性ホルモンを“餌”にして大きくなるタイプであることが術後の検索で判明していますので、その餌を絶つことで、身体のどこかに転移して隠れているかもしれない、にっくき!乳癌を抹殺しようとするのです。さらには、新たな乳癌が発生することの予防にもなるのです。副作用は起こっても軽微なものですが、まだまだアップリケさんの闘いは続くのです〜ファイト−!
闘う洋裁ママさん物語(第3回)
2010/10/08(金)
さあ〜アップリケさんは今、どんなことに…
第2回目からは入院ではなく、外来で化学療法を行います。来院されるとまずは問診、体温や血圧の測定、そして血液一般検査などを受けられます。吐き気や嘔吐はまったくなかった、とのこと。それどころか食欲が増している様子!化学療法ではそれ専用の吐き気止め(制吐剤)に加えて、ステロイドホルモンを使用します。これらの支持療法で吐き気をかなり軽減できるのですが、食欲が増進するとは…還元水事件に続いて、主治医は驚いた。ひょっとしたら隠そうとされているのかな?と勘ぐった主治医、“少しはおかしかったことがあったでしょう?” アップリケさん“そうそう…” 主治医“やっぱり” アップリケさん“ケン・チキ(ケンタッキー・フライドチキン)を食べ過ぎた夜に吐きましたよ。それと還元水を大量に飲んだ日にも一回。でも、吐いたらスッキリ〜” 主治医 “Oh!My God”
大きな副作用の一つ、脱毛はさすがに激しくなりました。10日目ぐらいからバサバサと音を立てるように抜け始めます。朝起きれば枕もとに、ブラシを通せばその度に多量の脱毛を認めます。 アップリケさん“カツラを着けると夏は暑いからいらないわ。いっそのこと全部きれいに抜けた方がいいのに”って、まばらに残った頭髪を突然、引っぱったりして看護師さんも大慌て。 主治医“やっぱ、スゴッ(やはり、すごい女性だ、の略です)” スタッフ一同を脱毛ならぬ、脱帽させるアップリケさんでした。
3週毎に計6回予定の化学療法も早いもので、後半へ突入しました。アップリケさんにとっては全てが単なる通過点のようです。毎回、爽やかな笑顔と明るい挨拶で来院され、テンポ良く化学療法専用チェア―へ。約二時間の点滴を受けられて(途中、お口をパカット開けて一眠り)、なにごともなかったかのようにそそくさと帰路へ〜。 主治医“やっぱ、スゴッ”
当然、To be continued
闘う洋裁ママさん物語(第2回)
2010/10/08(金)
いよいよ化学療法、第一弾!

術後の雰囲気が微塵も感じられないアップリケさんは今日も洋裁に精を出しています。さっ、いよいよやって来ました化学療法の初日。乳癌の診療において、今日では手術は検査に過ぎません。治療の本番はこれからです、そう術後補助化学療法。“補助”とは大まちがい、助演でなく“主演”ですね。それも約5ヶ月も続くのです、根性入れて乗り切らねば!です。5月某日、お昼を済ませたアップリケさんはいつもの笑顔で御来院(第一回目だけは入院で行います)。初回ということで適度な緊張感を持った主治医や看護師、優しく声を掛けます“心配しないでいいですよ”って。しかーし、そんなみんなの気遣いもアップリケさんには必要ない様子。気が付けば、さっさと化学療法専用の高級イタリア製リクライニングチェア−(通販で購入)に横たわり、処置台に左腕をぽ〜ん(注釈:乳癌の術後はなぜか患側の腕での注射・採血を避けるのです、ご存知でしたか〜?)。無気味に赤い点滴ボトルが用意され、いよいよ世紀の一瞬です。これらのお薬は血管外に漏れると皮膚が溶けてしまい、治りにくい深掘れ潰瘍を作ってしまいますので、診療スタッフ間には緊張が走ります。お薬に赤や黄の色付けが施されているのもそれだけ注意を喚起する必要があるからです。そんなスタッフの張り詰めた雰囲気とは裏腹に点滴を見上げて、“カキ氷のシロップみたい〜、もうすぐ夏が来るわね〜”。まだほんの少ししか入ってないのに“吐き気は全然ない、へっちゃらです〜”。2時間もかからず無事終了、“どーもないわ〜、拍子抜け〜”。主治医は心の中で“5〜6時間後は大変だ、ゲロゲロだろうな。かわいそうだけど心を鬼にして続けて行かねば。”翌朝、恐る恐る?病室に伺うと‘ゲロ’ではなく‘ケロッ’とした笑顔のアップリケさん。“朝ごはん、美味しかった〜。一晩、どうもなかったよ、先生。流行の還元水、5リットル飲んじゃった。今日、帰ってもいい〜?”ですと。これにはさすがの主治医も驚いた、“こんなにへっちゃらな患者さんは、医師経験20年目にして初めてだ!”。医学の常識を覆したアップリケさん、とっととご帰宅あそばされました(この報道はノンフィクションです)。あとには気疲れした主治医がポツンと、たたずんでいました、“西洋医学より還元水5リットルかな…”。To be continued
闘う洋裁ママさん物語(第1回)
2010/10/08(金)
日々、洋裁に精を出す55歳の女性、アップリケさん。子どもの頃から大変明るくて、元気もので、家の中でじっとしているのは大嫌い。いつも野山を?駆け巡っていました。
つい最近、お孫さんにも恵まれて若くしておばあちゃんに。次から次に持ち込まれる衣類の補正や繕いに大忙しの毎日ですが、テキパキと上手にこなしていきます。わんぱく時代からお世話になっている近くの小児科の老先生に“乳癌にはいつも気を付けて検診しなさいよ!”と教えられたことを忘れずにきちっと守っていました。
しかし、この一年間はなぜか?ころっと忘れていました。で、今年3月12日、はたと思いついて久しぶりにお風呂で自己検診。“ドキッ!右のおっぱいに何かある、いや絶対あるわ〜!”行動の速いアップリケさん、翌朝にはむらたクリニックへ。そこで撮影したマンモグラフィ−にはみごとな乳癌がド−ン!!さすがはむらたクリニックのマンモグラフィ−、ばっちり見つけちゃいました。老先生の言いつけを守らなかったことを後悔する間もなく、手術へ。
約一時間の乳房温存手術を受けられました。術後の経過はまさしく順調そのもので術当日の夕方から飲み物を口にされるほど。さらにさらに外科医経験20年の主治医もビックリさせられたのですが、翌朝にはなんと!病室の床にペタッと座りこんで、洋裁の衣類を広げていつものようにせっせと針を運んでおられました。わきのリンパ節郭清も行っていますが右腕の挙上もなんのその。術後を想わせる雰囲気はまったくなく、術後4日目には退院〜。あっと言う間もない入院生活でした。術後のいろんな検索から補助化学療法が必要であることもあっさりと同意されました。
“髪は抜けてもカツラを持ってるし、つわりの時以来吐いたこともないから久しぶりに吐きますわ〜”って医師も頭が下がる、すばらしいアップリケさん。これからの長い闘病生活、みなさんも応援してくださいね。自分自身の補正も上手なアップリケさんを! To be continued

乳癌診療ガイドラインってなに?
2010/10/08(金)

このような状況では医療の標準化の障害になると同じに不利益を被る患者様の存在が危惧されます。しかし、ガイドラインに記されている推奨事項に従う、または参考にすれば、日本全国どこででもみなが認める、適切な医療水準の診療を受けることができるのです。
大都市では高水準、田舎では低水準?の医療なんてことには決してなりません。これらのガイドラインを熟知している医師のもとでは、どこででも同じ水準の適切な診療が提供されることになりますし、患者様も安心して、治療法の決定や現在の加療の継続を行うことができます。乳癌の患者様はもちろんのこと、他の疾患の診療を受けておられる患者様も、主治医の先生に自分が病んでいる疾患のガイドラインが整備されているか?一度、尋ねてみられてはいかがでしょうか。ガイドラインの存在を知らない、または参照しないとする医師は現代医学の水準からオイテケボリをくらっていることになります。
さて、乳癌に関連するガイドラインは昨年、日本乳癌学会から〔物療法が出版されました。そして今回、2)外科療法、3)放射線療法、4)検診・診断、5)疫学・予防の4冊が追加発刊され、乳癌診療の柱の整備がほぼ完了しました。よって、当クリニックでもいち早く全冊完備・熟読し、早速!日常の乳癌診療に活用しています。セカンド・オピニオンも含めて、安心して御来院くださ〜い。
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